もんきちです!
国民的マンガ『ONE PIECE』が頂上決戦編に入り、
人気最高潮だった2010年代前半の『少年ジャンプ』。
この時代のおススメ連載漫画を5作品ご紹介したいと思います。
①同年代で当時を懐かしみたい方
②漫画が好きで、未読のおススメ漫画を探されている方
コミックバイヤーしていた2010年代前半の『少年ジャンプ』おすすめ漫画紹介します!
この時期(2010年~2015年)は僕はコミックのバイヤー的な仕事をしていた時期に重なります。
当時はとにかく『ONE PIECE』の人気がすさまじく、
連載があるなしだけで、本誌の発行部数が変わるくらいの影響を持っていました。
これ、業界的にもあり得ないレベルの人気です。
頂上決戦編が終了し、ルフィたちが2年間修業することになったタイミングで本誌は4週休載。
休載と連載再開が大ニュースになるなど、すごい時期でした。
僕は漫画が大好きですが、この時は仕事でもとにかく漫画漫画漫画。
各出版社の連載作品から、過去の名作までプライベートでも仕事でも1日中読んでいました。
普段なら読まないジャンルを読む機会ができて、好きな漫画の幅が広がった時代でもあります。
今回はそんな時期に『少年ジャンプ』を支えた名作をご紹介していきたいと思います(*^-^*)
『ONE PIECE』絶頂期に『少年ジャンプ』で連載されていた名作漫画 5選
では、1作品ずつ紹介をしていきます。
①『暗殺教室』
アニメ、映画化もされた、この人気作品からです。
●ある日、月が何かに壊され三日月になる現象が発生
●犯人は黄色いたこのような身体をした未知の生物だった
●後日、椚ヶ丘中学校3年E組の担任として、その未知の生物がなんと着任する
●未知の生物の横には防衛省の役人が同席、3年E組の生徒に対して、「期日までにこの生物を倒す」ことを依頼する
●3年E組の生徒たちはこの未知の生物「殺せんせー」を倒す目的に動き始める
設定がまず斬新です。「殺せんせー」は月を破壊できる力やマッハ20の速度で飛べる能力を持ち、
地球を壊滅させる能力まで持っているのに、
見た目は昔ながらのエイリアンというか宇宙人の妄想通りタコっぽい姿。
そして、顔が普段はかわいい。(怒ると豹変ですが)
そんな生物がなぜ、学校の先生として着任したのか。
自分を倒す期日を設定したのか。徐々に明らかになっていきます。
日常から生徒に狙われる身ながらも、先生としての指導力抜群で、
どんどん生徒との絆が深くなっていきます。
最終回はもうとにかく感動!先生も生徒たちも最高!これにつきます。
でも、やはり「殺せんせー」がダントツに好きでした。
ちなみに、この作品は第1巻目から初版100万部を超える展開となっていて、
1巻発売と同時に、様々な宣伝展開、メディアミックス(アニメ化・映画化)と続きました。
連載と並行して始まっていったアニメも映画もほぼ連載と同時に完結!
この流れは数ある漫画の中でも相当珍しいのではないでしょうか。
というかほかに思いつきません。
1巻目の発売前から、版元は相当売ること、宣伝することに力が入っていて、
当時僕もどうやって店頭で売り伸ばすかを相当考えました。
今考えるとこの時点で、作者、版元、メディア関係者は
完結までのロードマップを作っていたのだと思います。
原作含め一つのコンテンツを通したメディアミックスの完成形ともいえる作品だと思います。
②『ハイキュー!!』
続いては高校バレーボールをテーマとした作品。
●主人公、日向翔陽は、テレビ中継で観た「小さな巨人」と呼ばれる選手に憧れバレーボール部に入部
●しかし部員は彼一人、やっとの思いで中学3年生になった時、大会に出場するも、天才セッター影山飛雄率いる北川第一中にボロ負けしてしまう
●高校で影山へのリベンジを誓い、憧れの「小さな巨人」が通っていた烏野高校へ入学、バレー部へ入部する
●なんとそこには、リベンジ目標だった影山の姿があった
主人公、日向は162センチほどと小柄。身体能力は抜群ですが、
現実世界で考えるととてもバレーボールの世界では活躍は難しいです。
僕の通っていた中学校は部活が盛んで、中でもバレーボール部は全国大会レベルだったため、
中学入学時にはちょっと興味もあり、仮入部しました。
ハードでしたが、楽しかったので入部も考えたのですが、
当時僕の身長は140センチ(笑)顧問の先生に、正直他の部活にしたほうがよいぞと言われ、
モテたいし、バスケ部に入部した経緯があります。
一方で、日向はそんなハンデをものともせず、努力で乗り越えていきます。
そもそもその身長でミドルブロッカーってすごすぎませんか?
普通リベロでしょ??っていうツッコミが入ります。
好きなことへひたむきに努力する、仲間との友情。
などジャンプ要素がしっかり入っていて、ストーリーへはあっという間に入り込めます。
バレーボールを題材にした漫画って珍しいですが、
躍動感のある画で実際のバレーボールを見ているような感覚で読むことができます。
そして、ジャンプ漫画には割と珍しいと思いますが、結構負けます。躓きます。そこが個人的には好きです。
そもそも体格の壁がある、実質高校からバレーを始めたような立場の日向が
頻繁に壁にぶつかるところがリアルで感情移入しやすかったのだと思います。
③『僕のヒーローアカデミア』
アニメ化もされ、海外でも評価の高いヒーローバトルアクション漫画です。
●中国で「発光する赤児」が生まれて以来、世界各国で特異体質を持った人間が増えた世界
●特異体質=「個性」と呼ばれ、それを悪用する悪者はヴィランと呼ばれていた
●そんなヴィランに対して「個性」を発揮して退治するヒーローたちがいた
●主人公緑谷世久は、「無個性」でありながらもヒーローになることを夢見ていたが、「個性」あふれる幼馴染爆豪勝己に難しいと一蹴されていた
●そんなある日、世久はヴィランに襲われ、憧れのNo.1ヒーロー「オールマイト」が助けに来る
導入としては、冴えない主人公が・・・の展開で王道な導入ですね。
個人的にこの作品の一番好きな所は「無個性」な人はおらず、
必ず「個性」=「強み」があると伝えてくれているのではないかと感じられるところです。
その時点で導入から大好きな作品となりました。
バトルアクションシーンの画もリアルで見やすい、カッコいい!これぞジャンプ作品!と言えます。
また、作品名の通り、主人公たちはヒーロー養成所(アカデミア)で
ヒーローを目指すという未熟な部分からの成長過程が描かれているのが良いです(*^-^*)
「個性」対「個性」がヒーロー対ヴィランとコントラストに描かれているのも面白いですよね。
連載当初から大人気。『暗殺教室』とは違い第1巻は初版はそこまで大きい部数ではなかったため、
あっという間に店頭から在庫がなくなり、すぐに30万部くらいまで重版が伸びました。
当時はまだネット書店もそこまで力がなく、
本当に手に入れるのが大変な状況になりました。(仕入れるのも大変でした)
④『食戟のソーマ』
アニメ化もされ、世界観が注目されたグルメバトル漫画です。
●実家の定食屋を継ぐべく漁師修行に励む幸平創真だが、突然父は店を閉めて海外へ
●父からの指令により創真は料理学校「遠月茶寮料理學園」へ入学する
●学生寮へ入寮した創真は、学園独自の料理対決『食戟』について知る
まず、この料理学校、普通ではないです。個人的には『魁!!男塾』の料理学校版だと思っています。
次々と敏腕料理人の先輩・同僚が登場して、『食戟』。
もう、ほぼ展開としては『男塾』です。
『男塾』と違うのは、「お色気」シーン満載であることと、
画のタッチがアニメ風ということかと思います。
グルメ漫画って、美味しいものを食べた瞬間のシーンが見せ所になることが多いですが、
この作品はその場面が「お色気」シーン。
世のアニメ系好きな読者はまあ、当然ハマります。
逆にここが単調だと展開にアクセントがつかなくなるのもグルメ漫画だと思いますので、
これがこの作品の一番の魅力ともいえます。
とにかく、びっくりするほどのリアクションシーンが満載です。
当時は「食」をテーマにしたバトル漫画『トリコ』の連載もされていましたが、
うまくすみ分けができていたような気がします。
テンポよく、料理対決が続く物語は読みやすく、毎週欠かさず読んでいました。
惜しむらくは、終盤及び、クロージングの部分がもったいなかったこと。
最後の対決はしっかり見たかったなあ。
⑤『ニセコイ』
実写映画化もされたラブコメ作品です。
●主人公一条楽(高校生)は10年前、知り合った女の子と仲良くなり将来の結婚を約束し、彼女から「鍵」を渡される
●楽は、学校に転校してきた桐崎千棘と出会う。第1印象がお互いに最悪だったため、二人は折り合うことができない
●とある日、楽は父親から「ある女の子」とニセの恋人を3年間演じてもらいたいと言いつけられる
●その女の子はなんと桐崎千棘だった!
ここまでだとなるほどなるほどと思われると思います。
が、楽はなんと地元で有名な極道「集英組」組長の一人息子。ごくせんの男バージョンですね。
そして、桐崎 千棘はギャング「ビーハイブ」のボスの娘で金髪ハーフの女の子です。
すごい世界観や。
僕の第一印象これです。
ニセの恋人を演じつつも、楽は10年前の女の子を探している。
もしやこの子が?という女の子が出てくる。などドキドキする展開が続きます。
ってかなんでみんな鍵持っているの!?
というツッコミも入ります。が、
とにかく楽の男気カッコいいです。そりゃモテますわ。
そして、女の子みんなかわいいです。
(なんかラブコメ紹介時はこればかり言っている気がするぞ…(笑))
当初すごい設定と思った世界観も忘れるくらい、
キュンキュンラブコメストーリーとなっています。
ラストは結構賛否両論。それほどのめり込む読者が多かったということだと思います。
僕も個人的にはこうなってほしかったという結末とは異なりましたが、最後まで楽しく読みました(*^-^*)
まとめ
いかがでしたでしょうか。
王道バトル漫画から、グルメ、学園もの、ラブコメ、スポーツと多彩なジャンルだったと思います。
『ONE PIECE』『NARUTO』『HUNTER×HUNTER』『BLEACH』などに加えて
これらが連載されていたと考えると、それは毎週読みますよね(笑)
2010年代後半のおすすめ作品紹介は別記事に続きます。
同世代の方やマンガ好きの方に少しでも共感いただけたら嬉しいです。
終わります。